2014年08月11日

日常のとあるシーンのアサーティブネス(2) 

いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。

AQUA MIXT 潤治です。

先日の「JMAフェスティバル〜セルフフォース(自己力)に出会う夏2014〜」において、「あなたのためのアサーティブネス(自己主張)」というテーマで夫婦で講演させていただきました。
初開催となる、JMA・ココリラ出版主催の癒しの総合イベントで講演する機会をいただき、本当にありがたく思います。
スタッフの皆さんはいつも優しく、会場にお越しいただいた方々もあたたかな目で僕たち夫婦の講演を聴いてくださいました。
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講師として壇上に立つ以上、アサーティブネスという姿勢は完璧と言いたいところですが、
残念ながら良くしていきたいという気持ちは持ち合わせていますが、誇れるようなものはありません。

皆さんにアドバイスというよりは僕たち夫婦の在り方から共有するものがあればという気持ちです。多くの支持してくださるご感想やご意見をいただき、今後のヴィジョンに役立てたいと思います。

さて、講演でテーマとなったアサーティブネスとは
「優しい自己主張、他人も自分も尊厳を守ったまま
自分の意見を伝える」という翻訳になるでしょうか。

僕たちなりに提議しているものは、
自分に正直になることで、自分を大切にする
ということでです。

自分を大切に、正直に…という言葉だけだと恰好が良いですが、
それはとても日常で試される「人生への姿勢」でもあります。

残念ながら、我が家ではドラマのようなシチュエーションではなく、
日常の些細な対話にアサーティブでいるか否かのせめぎ合いがあります。

先日、寛子が娘の小葉を連れて児童館のプールへ向かう時のこと。


僕はふたりを児童館まで車で送ることになりました。
道中で、寛子が「何か忘れものしたような気がするんだよね。」と言いました。

僕の心がざわつきます。
このあたりでざわついてしまうのが悲しい性かもしれません。
昔なら先回りして、「忘れものあっても届けないからね!」と独り相撲をしていたでしょう。

若干、キレ気味でw。

「暑いからねぇ、頭が働かないよね。」と会話のペーシングをします。

そして、車で10分もかからない場所に児童館はあり、その日はプール日和です。

「楽しんできてねぇ。」とふたりを見送った後、自宅に戻り、料理の支度をします。
その時に寛子からメッセージが入ります。

「件名 なんか忘れたと思ったら
 本文 バスタオル忘れた(^_^; ハンドタオルで拭いて自然乾燥だわ…。」

ということでした。

「どういうこと?」と頭の中によぎります。

自動思考と良識と観念がいろいろなメッセージを僕に伝えてきます。

「バスタオル無い…、ダメじゃない。」
「さっきまでの何か忘れたという台詞はこのための振りですか?」
「ハンドタオルの小ささをなめるなよ。それで拭こうなんて無理でしょ?」
「忘れものしたのなら、届けてあげなくっちゃ!」
「届けるべき人は…僕かぁ…。」

ひとしきり思考渋滞が起きた後、僕が返したメッセージは、

「あらぁ、自然乾燥だね。」

です。

プールの終了後、迎えに行った際、
寛子に訊いてみました。

「あのメッセージはああ、やっぱり忘れたぁという事実の共有でしょ?」
「え、そうだよ。」

「じゃあ、バスタオル持ってきて!ってことではなかったのね。」
「え、当然だよ。」

「あのタイミングであのメッセージだと
バスタオルの要求と受け取ってしまう可能性があるよ。」
「そう?」

僕が察していたつもりだった世界は、寛子にとってはおせっかいな世界です。
ハンドタオルで事足りたのにバスタオル持ってきたよ!
と言いながらすぐに届ける僕に怪訝な顔の寛子。

その寛子の態度にイライラする僕。

― 誰も幸せになりませんね。

ですので、相手にどう思われるかといったことや空気を読んで動くといったこと、
これは本当は誰の為にしていることなのか考える必要があります。

嫌われたくないからという理由で我慢や無理、遠慮をしているとしたら、
好かれることはないでしょう。
自分自身の本当の気持ちを隠しているのですから。

自分自身にアサーティブでしょうか?
自分に嘘をついていないでしょうか?
等身大の自分で好かれることに信頼はできませんか?
プールにバスタオルという法則は僕だけの世界ではありませんか?

いつもながら、勝手読みの独り相撲の自分を感じるわけです。

昔よりもその対応ができるようになっただけで、
その心の揺らめき癖?は健在です。


― それでもタイミングや空気に敏感な関係、
まだ形にならない男女間なら…、察しても良いのではないでしょうか。
事実、そうしてきましたし。ああ、僕の過去。

「朝まで飲もっか?」
「明日は仕事休みだから。」
「お泊まりセット持って来ちゃった。」
「今日、両親が旅行に出てて家にはわたしひとりなの。」

と女性が言った時、どうですか?男性の皆さん。
これは事実の共有ではない!と机を叩いて言いたい!

「朝まで飲もっか?」
―「へぇ、お酒強いんだね。」

「明日は仕事休みなんだ。」
―「僕も休みだから、早朝から釣りに行こうと思っているんだ!」

「お泊まりセット持って来ちゃった。」
―「え、どこかに泊まるの?」

「今日、両親が旅行に出てて家にはわたしひとりなの。」
―「それだと夕食の用意が大変だね。料理できるの?」

この対応をしている男性がいたら、ある意味、リスペクト!

アサーティブネス:揺るぎない自分を持つこと

僕は今なお、その姿勢を学び続けています。
posted by AQUA MIXT★水本 潤治 at 22:53 | Comment(2) | TrackBack(0) | 潤治★体験談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も思考渋滞・・勝手読みの天才?
なので、
潤治さんのお話には
大きくうなずいてしまいます。
自分の周りの人がそうじゃなさそうなのが
不思議でしょうがなかったので(笑)、
少数派の?貴重な体験談を伺えるのは
本当にありがたいです。

講演をきっかけに
「アースエンジェル革命」の本も
買ってみましたので
これから学び、実践していきたいと
思います。

Posted by mikan at 2014年08月12日 21:38
mikanさま

共感していただき、ありがとうございます。

察する習慣がいつの間にか勝手読みになっていることがありますが、
その習慣を身につけるに至った自分の過去を労いたいと感じますw。

勝手読みの世界と気遣いを上手に使い分けて、
感情の消耗がなるべく少ないコミュニケーションを目指したいところです。

「アースエンジェル革命」の内容は、思いやりと伝える勇気の両輪が
発揮されているように感じます。

日々是実践ですねw。

Posted by 潤治 at 2014年08月13日 03:40
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